今回は、メルセデスベンツの高級グレードAMGについてまとめてみたいと思います。
AMGはメルセデスベンツのハイパフォーマンスモデル
メルセデスAMGは、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーが展開するスポーツ・レース系のブランドである。「究極のハイパフォーマンスを追求するモデル」と位置付けられている。
メルセデスブランドの各車種の最高グレードのモデルには「AMG」が設定され高級サブブランドとして展開されています。
元々は別のチューニング企業
元々は1960年代に設立されたチューニングメーカーでした。Aufrecht(アウフレヒト)の「A」、Melcher(メルヒャー)の「M」、アウフレヒトが育った地、Großaspach(グローザスバッハ)の「G」をとってAMGとなったそうです。
ダイムラー・ベンツ社に所属していた2人のエンジニアにより磨き上げられた高性能なエンジンはレースでも優勝を重ね、1960年代にはすでにメルセデスベンツのエンジンの性能を高め続ける専門家として評判を集める存在になりました。
1966年末にはダイムラー・ベンツ社を退社し、公道でも使用可能なチューニングエンジンの開発を続けます。
1984年にはメルヒャーが、各シリンダーが完全に独立した4つのバルブを持つ、シリンダーヘッドを開発。
このイノベーションにより、AMGはエンジンメーカーとなった。1986年、AMG は5.0リッターのV8エンジンをEクラスのクーペに搭載し、「The Hammer」のニックネームで世界的な名声を博した。これは、今日にいたるまで、アメリカではAMG神話の象徴的なモデルとなっている。
Daimler-BenzとAMGは1980年代末、まずはオフィシャルレーシングパートナーとして協力関係となった。メーカーのサポートを得てAMGがレースに参加させたレーシングカーは、「ドイツツーリングカー選手権 (DTM)」において、1988年から1993年の間に50回もの優勝を果たした。
50回の優勝はすごいですね!
1990年にDaimler-Benz AGと協力協定を締結したことは、AMGの歴史において重要なマイルストーンのひとつである。Mercedes-Benzが販売とサービスを行う直営店や、特約販売店の世界中のネットワークを通じてAMGモデルの販売ができるようになり、需要と顧客支持を拡大した。さらに、1990年に3番目の工場が稼働しスタッフも400名に増加。1993年には、協力協定の成果として初の共同開発モデル「Mercedes-Benz C 36 AMG」 が発表され、AMGの知名度がさらに高まり、“AMG”は商標として特許庁に認可された。
1999年1月1日、アウフレヒトはAMGの株の過半数をDaimlerChrysler AGに譲渡。そして、2005年1月1日には、DaimlerChryslerが株式の100%を取得。これによって、新たに設立されたMercedes-AMGはグループのリソースや世界的な評価という恩恵を今まで以上に享受できることとなった。
1990年代には会社はメルセデスベンツに吸収され、ハイパフォーマンス部門として現在に至っています。
読み方はエーエムジー
その昔、1980年代にあったカーマンガにて「アーマーゲー」と呼ばれている箇所があるらしく、それが発端なのか定かではありませんがエーエムジーより「アーマーゲー」と呼ばれていました。
調べてみるとドイツ語読みでは「アー・エム・ゲー」とのこと・・・
響きがドイツ語っぽいのですが違うという。
現在では公式にも読み方は「エー・エム・ジー」となっており、最近ではアーマーゲーは聞かれなくなってきていますがおじさん世代には懐かしい響きでもあります。
ノーマルモデルとの違い
上述でもありますが、AMGはエンジンメーカーですのでまずエンジンが違います。
AMGではひとつのエンジンを組み上げるとき、エンジニアの署名がひとつづつ入っています。
さすがに今の時代手作りではありませんが、小さな工程や調整は人の手による作業や勘が今でも必要な物です。
きれいな現代的な工場ですがドイツの職人的魂が受け継がれています。
AMGグレードの価格は
2018年9月、AクラスにエントリーモデルのAMGグレードが登場するとアナウンスされ・・・価格は500~というモデルも登場するそうです。
https://autoc-one.jp/mercedes-benz/a-class/newmodel-5002802/
しかし、他のモデルの価格を見ると新車価格1000万円を超えてくる物が基本です。
フラッグシップのSクラスの最上位グレードAMG S65に至っては6リッターV型12気筒エンジンを積み新車価格は3400万以上もします。
さすがに街中で見るものはS63が主流ではありますので、S65の12気筒モデルは一時生産終了になるそうです
■メルセデスベンツ Sクラス、V12搭載車の生産終了へ…最終モデルをジュネーブモーターショー2019で発表予定
https://response.jp/article/2019/02/25/319483.html
AMGのブランディング
AMGモデルはもちろんエンジンだけではなく内装も特別オプションが盛り込まれており、高級感が違います。
分かりやすいところではAMGロゴや、レザーのシートやステアリングがあります。
AMG LINEオプションも通常設定されており、さらに上位オプションを選択できます。
キルティングシートや、主張する赤のブレーキキャリパーなどもブランド力を高めています。
エンジンに合わせてスポーツエクゾーストもポイントです。
フェラーリ等の魅せる車ほど目立つわけではない物の、始動時や踏み込む時迫力のエンジンサウンドを奏でます。
AMG GT
シンプルにGTの名前を冠したスポーツモデルもAMGとメルセデスベンツの本気度を示すクーペがあります。
同じドイツ勢のポルシェとのバトルも面白い。
AMGパナメリカーナグリルとは?
AMG GTにつけられた縦のラインが特徴の「パナメリカーナグリル」が2019年現在のAMGのトップモデルに追加されています。
パナメリカーナとは
1950年から1954年にかけてメキシコ合衆国で行われた公道を使った自動車レース
とのこと。
すでに社外品もでているようですが・・・
個人的にはカッコよいと思います!!