欧州排ガス規制についてまとめ
欧州排ガス規制について調べてみました
昨日テレビを見ていたら欧州排ガス規制について一瞬語られていたので調べてみました。
http://www.mlit.go.jp/common/001267001.pdf
国土交通省によると
欧州理事会案(2018/10/10発表)2025年:2021年目標比▲15% 2030年:2021年目標比▲35%
とのこと。
ZLEVの販売割合に応じて、目標削減率を緩和。(欧州委員会案と同じ)
2025年:削減率を「ZLEVの販売割合-15%」緩和(最大5%)
2030年:削減率を「ZLEVの販売割合-35%」緩和(最大5%)
※ZLEVとはzero level emission vehicle(超低公害車)のこと
欧州の規制は走行サイクルが異なる上、オフサイクルクレジットやEVをCO2排出量ゼロ
と扱うなど日本と計算方法が大きく異なり、単純な比較は出来ない。
海外の規制ではメーカーに対して「基準未達成企業を公表」や「基準未達成分に応じて罰金を科す」、中国では「基準値を満たさない車両の新車登録を認めない」など厳しい罰則も見受けられます。
前提は違っていますが、世界の潮流に日本も乗ると思われます。
排ガス規制の歴史
https://pub.nikkan.co.jp/uploads/book/pdf_file5a829353137b0.pdf
国内においても1970年代に大きく規制が強化され、2000年代に入ってさらに厳しく
なった。
この10年でも規制が強化されています。
主に一酸化炭素 (
欧州のCAFE規制の計算例
CAFE規制とは企業平均燃費で、自動車メーカーは燃費の悪いクルマを売るためには燃費
のよいクルマも売らなければならないという仕組み。一般に大きい車ほど燃費が悪いから、
大型高級車だけ生産販売して利益を上げようとすることはできない。
一定の割合でZLEVを販売しなければならないそうです。
トヨタのミライなんかも、採算や実用より、販売「しなければいけない」点からそういうことなんですね。
2020年~は厳しい
https://www.autocar.jp/news/2018/01/28/262140/
自動車メーカーは2021年導入予定の厳格なEU規制に適合できなかった場合、巨額の罰金を科されることになる。
今後3年のうちに、欧州市場の自動車メーカーはEUが新たに導入する非常に厳しい排出ガス規制という、ここ数十年で最大の試練に直面することになるだろう。
欧州排ガス規制EURO
Euro1(1992年~)トラック等
Euro2(1996年~)二輪も
Euro3(2000年~)OBD(車載故障診断装置)の装備も義務付け
Euro4(2005年~)乗用車の排出基準 数値設定
Euro5(2009年~)さらに数値設定 CO2排出量規制
Euro6(2014年~)NOxの排出基準を0.08g/kmに2012年までにCO2の排出量を130g/km(バイオ燃料を用いた努力目標は120g/km)に削減するような二酸化炭素排出規制を2007年2月に提案
Euro7(2022年11月10日 強化)
(i)複雑な現在の排出基準を簡素化する。
(ii)関連するすべての大気汚染物質について最新の制限を提供する。
(iii)現実に発生している排出量の管理を改善する。
https://www.tkk-lab.jp/post/reach20221215
※リンク切れしていたので差し替え(2023年)
そして上記のEuro7が2021年さらに強化という流れのようです。
エンジンの効率化、触媒の強化などさまざまな技術革新によってクリアしてきたメーカーですが、世界に多くあるメーカーで付いていけるのは大きな会社だけではないでしょうか。
トヨタも提携をしたりしていますね。
あまりほしいと思いませんが・・・
まだまだ高価で、なにより充電箇所が限られる。急速充電でも時間が30分程かかる電気自動車。
トラックなど流通業者はまた別ではありますが、コンシューマーではまだまだ普及していないような気がします。
規制があり、メーカーがそれにあわせている形ですがついていけるのでしょうか!?
ガソリン車が安くなったらさらに普及しない?
EVが主流になりガソリン車を手放す人が多くなれば中古車の価格は下がると思います。
※2021年追記 コロナや物価高の影響もあり昔のガソリン車(旧車)がインフレ気味ということも起こっているので数が少なくなり高騰していました。
環境問題は置いておいて、特に不便を感じない、しかも良質なガソリン車が安くなったらそっちのほうが買いたいですね。。
現在の規制も、20年前にくらべ大幅に改善されているようですし。
日本ではハイブリッド車が普通に走っています。
一時アメリカのセレブの間でプリウスが話題になりましたが、いまはテスラでしょうか。
最近はそこまでEVはステータスになっていない気がします。(調べていませんが)
※2022年-2023追記 テスラを始めEVはステータスになっています。増産され普及し始めている過渡期です。
2030年頃になると現在購入されたEVを乗り換える人もいると思われるのでどうなっているか注目です。
電池の問題だと思います
以前にも書きましたが、EV車の一番のネックは電池だと思います。
・劣化する
・気軽に交換できない
・充電場所が少ない
・充電に時間がかかる(急速で30分)
・リチウムは危ない
・重いので足回りの劣化がはやそう
無線送電などで自動で充電されれば・・・とも考えましたが、危険がいっぱいのような気がします。
5年後はどうなっているのでしょうか?