平成30年~ ベンツ 11万台リコール(2024年5月)Aクラス、Cクラス、Eクラス、Sクラス、GLE、GLS、Vクラス、GTなど
平成30年~ ベンツ 11万台リコール(2024年5月)
メルセデス・ベンツが11万台超リコール A180やCLA200d…対象車種や型式一覧、2024年5月16日届出
2024年5月16日 午後3時50分メルセデス・ベンツは2024年5月16日、ハンドル操作を補助する電動パワーステアリングシステムに不具合があるとして「A180」や「A200」など34車種の計約11万台2000台のリコールを国土交通省に届け出た。
国交省によると、右ハンドル車の電動パワーステアリングの制御プログラムが不適切なため、システムに故障が発生した場合、パワーアシストが作動しなくなったり、ステアリングに振動が発生したりすることで最悪の場合、操舵ができなくなる恐れがあるという。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2039087
↑一覧なども親切に載っているので福井新聞から引用。
数日前のニュースですが、メルセデスベンツのシステム面で大規模リコールがありました。
所有者には連絡は来ていると思われますが、プログラム修整ということでディーラー持ち込みですね。
メルセデスベンツ ジャパン のリコール情報等の一覧
https://www.mercedes-benz.jp/myservice/recall/info/index.html
国土交通省届け出
メルセデス・ベンツ日本合同会社から、令和6年5月16日国土交通大臣に対して、下記のとおりリコールの届出がありましたので、お知らせします。
リコールの届出について(メルセデス・ベンツ A180 他)
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005108.html
改善箇所説明引用
右ハンドル車の電動パワーステアリングにおいて、制御プログラムが不適切なため、電動パワーステアリングシステムに故障が発生した場合、パワーアシストが作動しなくなることや、ステアリングに振動が発生することで、最悪の場合、操舵ができなくなるおそれがある。
改善の内容
全車両、電動パワーステアリングコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
識別 : 車台番号の付近に黄色の識別ペイントを塗布する
平成30年~ Aクラス、Bクラス、CLA、GLB、EQA、EQB
リコールの届出について(メルセデス・ベンツ GLC220d 4MATIC 他)
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005110.html
改善箇所説明引用
電源ヒューズにおいて、製造が不適切なためヒューズエレメント部に亀裂が入っている、もしくははんだが剥がれているものがある。
そのため、亀裂が入っている場合は使用過程での走行振動等によりヒューズエレメントが断線し、SRS システムの機能停止やメータパネル等が消灯する。
最悪の場合、駆動力が失われ走行不能になるおそれがある。また、はんだが剥がれている場合は、ヒューズ回路内に短絡が発生するとヒューズが機能しないため短絡箇所の周囲が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
改善の内容
全車両、当該ヒューズが含まれるヒューズボックスを対策品に交換する。
識別 : 車台番号の付近に黄色の識別ペイントを塗布する
令和5年~ Cクラス、Eクラス、Sクラス、EQE、EQS、GLC
リコールの届出について(メルセデス・ベンツ GLE450 4MATIC 他)
改善箇所説明引用
助手席の下にある 48V のアース配線において、製造時の組み付けが不適切なため、ナットが適切なトルクで締め付けられていないものがある。そのため、走行中の振動等により導通不良が発生し、警告灯が点灯すると共に増加した電気接触抵抗により発熱して、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
改善の内容
全車両、ナットの締め付けトルクを点検する。緩みや溶損がある場合は、損傷部分を新品に交換して適切な締付けトルクで固定する。
識別 : 車台番号の付近に黄色の識別ペイントを塗布する
平成30年~ GLE、GLS、マイバッハGLS
リコールの届出について(メルセデス・ベンツ GLE450 4MATIC)
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005113.html
トランスミッションコントロールユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、冷間時の特定の条件下で 7 速での緩やかな減速走行から緩やかに再加速すると、トランスミッション内部の油圧が意図した通りに上がらないことがある。そのため、シフトダウンができず、システム保護の制御に伴う負荷変動によりエンストするおそれがある。
改善の内容
全車両、トランスミッションコントロールユニットの制御プログラムを対策されたプログラムに書き換える。
識別 : 車台番号の付近に黄色の識別ペイントを塗布する
平成30年~ GLE450 4MATIC
リコールの届出について(メルセデス・ベンツ V220d)
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005112.html
改善箇所説明引用
4 気筒ディーゼルエンジンのエアマスセンサにおいて、制御プログラムが不適切なため、低回転・低負荷での限られた条件下で故障を誤検知することがある。そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯し、出力が制限され、最悪の場合、排出ガスが悪化し、排出量が基準値を満足しなくなるおそれがある。
改善の内容
全車両、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
識別 : 車台番号の付近に黄色の識別ペイントを塗布する
令和3年~ Vクラス
リコールの届出について(メルセデス・ベンツ メルセデスAMG GT53 4MATIC+ 他)
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005114.html
左ハンドル車のエンジンルーム内にある 48V のアース配線において、製造時の組み付けが不適切なため、ナットが適切なトルクで締め付けられていないものがある。そのため、走行中の振動等により導通不良が発生し、警告灯が点灯すると共に増加した電気接触抵抗により発熱して、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
改善の内容
全車両、ナットの締め付けトルクを点検する。緩みや溶損がある場合は、損傷部分を新品に交換して適切な締め付けトルクで固定する。
識別 : 車台番号の付近に黄色の識別ペイントを塗布する
令和3年~ E450 4MATIC,AMG E53,CLS53,450 4MATIC,GT43,53 4MATIC+
こうしてまとめてみると
同プラットフォームの関連性が見えてきますね。
今やどの自動車メーカーもプラットフォームを活用して様々な車種を揃えています。
開発期間も短縮でき効率も良いですが、一度トラブルが起きると大規模に影響するのがたまに傷ですね・・・
台数の多いAクラスやCクラスは特に大規模化してしまいますね。
しれっとVクラスのナットの締め付け確認がありますが。
この10年ほどの間、国内外問わず度々自動車メーカーの不正が表面化していますが、(報告は義務ですが)隠さなくてえらい!というレベルのモラルになってきたりしていたらぞっとしますね。
品質コンプライアンスは、「利益のためにやる」ではなく、社内の忖度や過剰要求に答えるためにやってしまったり、そもそも誤ったルールにちゃんと従ってしまったがゆえに起こるという点があり、防ぐのが大変な問題です。
ISO認証を取得していても、取得自体が目的化してしまい表面だけやってる感だったり。