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メルセデスベンツ 2030年までに全車種EV移行撤回

メルセデスが「2030年完全EV化」を撤回(2024.02.26)

ドイツMercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)グループは、2030年までに「市場が許す限り」(同社)新車販売の全てを電気自動車(EV)にする計画を撤回した。2030年代もプラグインハイブリッド車(PHEV)などエンジンを搭載した電動車を販売する。各地域の排ガス規制に対応するため、新しいエンジンも開発しているという。2023年から続くEVの減速で、EVシフトに注力してきた欧米の自動車メーカーは戦略の見直しを余儀なくされている。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08950/

今回の話題は(やや出遅れ気味ですが、)メルセデスベンツの全車EV化を撤回というニュースです。

言わずもがな、そんなに売れていないメルセデスベンツのBEV(バッテリーエレクトリックビークル)。
EQシリーズはやめてグレードの中にEVモデルがあるというラインナップになりました。

それにしても本当に東京都内でもGクラスや新しいCクラスは見る物のEQは数回しか見たことがありません。(この前一度EQSを見ました。)

欠点が多いEV

給電に時間がかかり、バッテリーは重く、値段が高いEV。
ガソリン車と同じことしかできないのに不便な上に、生産にも意外と環境負荷がかかり、そもそも電力は天然ガスなどの火力発電に頼っているという始末・・・
中国の安価なEVが世界に出回り、ウクライナ・ロシア戦争の影響からエネルギー資源も高騰。ドイツ勢の勝ち筋が見えない中で撤回は自明だったように思います。

ただ、メルセデスベンツ自体はコロナ禍でも意外と業績はよく、取り返しがつかなくなる前に撤回は正しい決断のように思います。

ただ地球環境は

一方、2024年も猛暑が訪れるという感じでしょうか。
自動車だけが原因ではありませんが、持続可能な社会にするにはなにかしらのアクションは必要ではあります。

EVも中国をはじめ東南アジア、北欧などでも売れているそうなので定着はしていくと思われます。
トヨタの会長が言うように、今後数年後はシェア30%くらいが妥当かという感じです。

HVやPHV、FCVに極限までに最適化したガソリンエンジン等しばらくは混在していく環境でしょう。
上記のメルセデスベンツの声明でもガソリンエンジンの開発は進めていく方針だそうです。

EV VS ICE(内燃機関車)となると、ゲームハードみたいなイデオロギー的な戦い()も見られましたが、マイルドにHVが選ばれているのが現状です。
テスラは売れていましたが、ブームが止まった印象です。アーリーアダプターにいきわたり、次もEVに乗り換えるのかがポイントですね。

サイバートラックも量産できていませんし、新車も2025年以降です。
全固体電池(ソリッドステートバッテリー)も生産が現状では難しくコストが合わない上に、充電時間はやはり10分くらいはかかるそうなのであまりブレイクスルーにはならないと思われます。

マグネシウム電池やら空気電池やらリチウムイオンキャパシタやら、昔はなんてのもありましたが個人的には電池よりも自動運転が一般化したほうがユーザーベネフィットが大きい気がします。

自動運転も発展どころか停滞気味ではありますが・・・

自動でお迎え・お見送り、お買い物に来ても自動で駐車し充電。トラックもまずは高速道路を自動化。電池もカートリッジ方式で交換も可能。
これくらいやってようやく高くても買いかなと思われます。
(ガソリン車でもできそうですが)

2024年、AI、半導体関連でNVIDIAがイケイケですね。
AIも使い方によっては簡単なプログラムなんかもすぐ書いてくれるので重宝してますが、画像出力はいまいちが多い印象です。
まだまだAIにすべて任せられる感じになっていませんが、今後あらゆることを「自動化」してほしいですね。

テスラの株価も大きくは下がっていない物の横ばいでしょうか。
2024年はEVにとってあまり話題がなく、2025年以降また新たな風が吹くかどうかといったところでしょう。

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