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米テスラ、低価格EVの開発中止へ?そうえいば過去、日本にはアイミーヴがありましたよね

低価格量産車の生産に暗雲

米テスラ、低価格EVの開発中止へ=関係筋(2024年4月6日)

[5日 ロイター] – 米電気自動車(EV)大手テスラは、販売価格を約2万5000ドルに抑えたEVの低価格モデルの開発を中止した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によると、テスラは同じ小型車プラットフォームにおいて完全自動運転車「ロボタクシー」の開発を続けるという。

https://jp.reuters.com/business/autos/FFXYXZYB7RLXLMXSHBJU3SXCKA-2024-04-05/

マスク氏、テスラが低価格車の計画取りやめとの一部報道を否定(2024年4月6日)

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、同社が低価格車の投入計画を取りやめるとの一部報道を否定した。報道後にテスラの株価は急落したが、マスク氏が否定したことを受けて下げを縮小している。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-05/SBH6F8DWLU6800

ロイターのニュースの次に、ブルムバーグでは否定コメント。(テスラの株価

電気自動車よりやっぱりハイブリッドでいいじゃんということで、逆風が吹きまくっているテスラと電気自動車業界。
低価格量産型のモデル2も2025年か?という計画もあったようですが、今のところ良い感じにはなりそうにないですね。

補助金は縮小、もしくは終わり、中国メーカーと値下げ合戦、仕入れ生産コスト高・・・と利益が薄く儲からなくなってしまっているという現状ですね。
利益はともかくインフレで各社売り上げが増加している中、利益も薄いとなると株価にも反映されてしまっています。

ただ、前回も似たようなことを書きましたが、EV自体がすべて終わるという感じにはならないと思うので、ひとつのカテゴリーとして発展していくのではと思います。

過去に国産EV 三菱アイミーブってありましたよね

そこで、今回は、テスラの前にもあった三菱アイミーヴを思い出したので調べてみました。

wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%83%BBi-MiEV

i-MiEV(アイ・ミーブ[1])は、三菱自動車工業が2006年10月に発表し、2009年6月4日に量産製造を開始[2]し、2009年7月下旬から2021年3月まで法人を中心に販売された二次電池式電気自動車である。大きな蓄電量を持つリチウムイオン二次電池を用いた世界初の量産電気自動車である。2010年末には、グループPSAにOEM供給され、「プジョー・イオン」(Peugeot iOn)[3]、「シトロエン・C-ゼロ」(Citroën C-Zero)[4] の車名で欧州市場において販売された。

2006年に発売だったんですね。
その前に未来っぽいデザインの軽自動車「i(アイ)」という軽自動車も発表され話題を呼びました。(wikipedia)グッドデザイン大賞なんかも受賞していました。

ただ、当時の三菱は死亡者も出たリコール隠し問題などで信用を失っており、日本自動車大手メーカーの一画から外れつつあるような時期でした。
現在はコロナの中、若干復活を果たしましたが、OEM供給がメインだったり日産ルノー連合の傘下になったり現在もブランド力はあまり高くありませんね。

wikipediaを読むとメルセデスベンツの「スマート」もありましたね。トヨタでもIQやアストンマーチン シグネットなどもあり、街乗りコミューターのようなものが当時のメーカー間で流行っていたのでしょうか。
開発で流行っていてもユーザーの間では流行っておらずどれも消えていきました。

2018年4月の一部改良で全長が85 mm拡大され、登録車(小型自動車 / コンパクトカー)扱いとなった。

軽自動車からコンパクトカーになっていたり改良は度々していたようですが、特に話題になっていませんでしたね。。
安全性・長寿命・急速充電・寒冷地でも使用に耐えうる、いいところどりの「チタン酸リチウム二次電池」を採用したモデルも2011年から発売されていたそうです。

テスラの寒冷地で充電が減りやすく立ち往生というニュースも記憶に新しいですが、先取りしすぎていたのでしょうか。

i-MiEVはなぜ失敗したのか

上記のようにまず挙げられるのは、やはりブランド力が失墜していたがありますね。
そして当時を思い出すと、「高い」だったように思います。

発売当初の車両本体価格は税込459.9万円で、国のEV補助金(139万円)を適用すると実質負担額は320.9万円である[注釈 6]。販売目標台数は、2009年度で1400台とされていた。

wikipediaによると補助金込みで実質320万とのこと。

当時の軽自動車のガソリン車が200万以下なのでこれは「高い」でしょうね。
革新的なデザインや機能で軽自動車は選ばなかった・・・ということでしょう。

やはり、当時の三菱はシェア下位のメーカーに成り下がっていたので、なにか他とは違う事をやらないと挽回できない。という空気はあったのでしょう。
上記のテスラと同じですが、価格競争しても利益が減って先細りするだけですしね。経営体力もかなり削られていたのでしょう。

ついで筆者のわたくし、電池の工場で少しだけ働いたことがあるのですが、全くと言っていいほど生産があがりませんでした。
新しい工場で手探り感もありました。工業製品はラインを作ってボタンを押せばロボットが勝手に作ってくれる・・・ように見えますが、ぜんぜんそんなことはありません。
さすがに全行程手で作るのもあり得ませんが、素材を少し変えたり、納入業者を変えたりするだけで設計書や計画通りにうまくいかない物です。

テスラのイーロン マスクが手作り実験ラインを作り、工場に泊まり込み、陣頭指揮をとり見識を深めてようやくテスラが生産ラインに乗ってきたというニュースも思い出します。

話は脱線しましたが、当時から売れていないのに高コストだったようにも感じます。
環境問題は以前からずっと言われていましたが、環境より安さや使いやすさなのでしょう。

中国の経済が日本のようにデフレ低成長になっていきそうですが、生産は結構確率してそうですね。
インドなどとは違って東アジアのほうが従順でまじめなのでしょうか(偏見か)

日本と同じく、ブランド力や個性は薄いですがみんなで同じようことをするのは得意なのでしょう。

ブランド力・高単価と言えば車業界ではフェラーリやポルシェですね。
「高くても売れる」が一番良いですが、それは供給の問題もあります。
ユニクロのアウターが数万円してたらさすがに売れなくなるでしょう。
電気自動車以外でも商売として難しいところですね。

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